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派遣先の上司から理不尽な扱い|9割の人が知らない派遣いじめの闇とは

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育児や介護などと両立ができ、自分のスキルやライフスタイルに合わせた働き方ができる派遣の仕事。

その反面、正社員と比べると派遣社員の立場は弱く見られがちで、派遣先の上司や正社員から理不尽な扱いを受けることがあります。

また、派遣社員と直接雇用関係にある派遣会社も、派遣社員を苦しめる要因のひとつになる場合があります。

この記事をご覧のあなたも、もしかしたら派遣先で理不尽な仕打ちを受けているのではないでしょうか?

もしくは、生活を維持するために派遣の仕事をする必要がある一方で、派遣社員であることの不安が拭えないのではないでしょうか?

これまで数回にわたり派遣法が改正され、派遣労働者を守る法整備は進んでいます。

にもかかわらず、派遣社員を見下し、理不尽な要求をする恐ろしい派遣先や、派遣社員を商品としてしか見ていないような悪質な派遣会社が後を立ちません。

この記事では、はたホン!編集部が調査した、思わず息を飲むような派遣いじめの実態をご紹介していきます。

そして、それでも派遣の仕事をしなくてはいけないあなたのために、悪質な派遣会社や派遣先から見も守る方法もお伝えしていきます。

あなたがもし、派遣いじめに関してお悩みのことがあるなら、きっと何か答えが見つかるかもしれません。

人間以下?派遣社員のツラい現実と派遣業界の闇

派遣社員の人権を軽視する上司や正社員のパワハラ

パワハラ

派遣社員にとって、派遣先の上司や正社員から受けるいやがらせはとてもツラいものでしょう。

悲しいことに、派遣社員のことを「使えないクズ」などと見下す人間は少なからず存在します。

正社員の若い監督者が、自分よりもひと回りもふた回りも年上の派遣社員に対して恫喝し、罵声を浴びせてこき使うことは珍しくもありません。

「これだから派遣は使えなくてイヤなんだよ!」

「なんでこんな誰でもできることができないの?」

「あのさ、お前の代わりなんて、マジでいくらでもいるの」

こんなことを、正社員というだけの、自分の子供くらいの年齢の人間に言われるわけです。

やってられないですよね。

派遣社員の入れ替わりが激しいような職場だと、派遣社員に仕事をろくに教えることもしないなんてこともあります。

そのせいで仕事ができないことがあっても、

「そんなに使えないようでは、いつでも契約を切れる」

なんて横暴な態度で派遣社員を脅し、派遣社員は泣き寝入りするしかないのです。

そのような企業は、派遣社員が安心して働けるような準備をするはずもなく、行き当たりばったりな雑用ばかりを押し付けられることも多いでしょう。

そして、少しでも気に食わないことがあると暴言を吐く。

こんな具合に、派遣社員が同じ人間であるという意識が欠如しているケースが多く見受けられます。

過酷な労働環境で労働を強いられることも

過酷な労働環境

専門的なスキルを持っていたり、若くて華やかな派遣社員は、条件のいい派遣先を選べることもあるでしょう。

しかし、単純作業ばかりで条件が良くない派遣先には、正社員として就職先を探すのが難しい中高年社会人経験の浅い労働者が集まりやすい傾向があります。

このような派遣先にはライン工などがよくあります。

イメージとしては、ベルトコンベアを流れてくる製造途中の商品に一つ手を加えて次のベルトコンベアに乗せる。

これを永遠と繰り返す仕事で、想像を絶するほどキツいです。

まず作業の多くが立ちっぱなしです。

しかも、ベルトコンベアは動き続けるため、基本的には途中で手を止めたりトイレに行くようなことは許されない。そんな職場環境で働く方も多いです。

そして作業が異常に退屈で、例えば8時間ぶっ通しでいちごのへたを取り続けたり、10時間以上ひたすら肉まんを紙の上に乗せたりします。

これを毎日続けるわけです。もはや夢にも出てきます。

人の体は、極端に負荷をかけてしまうと壊れてしまいます。当たり前ですね。

同じ動きを休みなく長時間、毎日続けると、関節が悲鳴を上げ、筋肉はかたよって発達して日常生活に支障が出ます。

さらにヒドい職場だと、極寒の冷蔵庫のような作業部屋の中で、このような仕事をやらされたり、監督役の社員がムチや木刀を持って巡回し、手を止める派遣社員を威圧するという、もはや殺す気なんじゃないかと思うような、悪い冗談のような職場もあります。

派遣会社はピンハネし放題?派遣社員が苦しむ裏で起こる真実

ピンハネ

派遣社員がツラい思いをしている裏で、派遣会社はピンハネし放題だ、という思う方も多いようですが、派遣会社も必死です。

派遣事業者は2018年の時点で38,128か所(参考:一般社団法人 日本人材派遣協会 派遣の現状)ありますが、派遣先から見て当然、魅力的なのは派遣登録者が多い大手の派遣会社です。

派遣労働者の登録者数で勝てない中小規模の派遣会社からしたら、人材を安価で派遣するのが、1番手っ取り早く派遣先との契約を維持する方法なんです。

派遣会社にとってのお客さんは派遣先です。

派遣会社はお客さんを失うわけにはいかないので、派遣社員がツラい思いをしていても、見て見ぬフリをすることも多いのでしょう。

仕事内容がキツかったり、派遣先の上司や正社員の方に人間性が欠如していると、当然派遣社員の入れ変わりも激しくなり、派遣会社側もツラい思いをします。

まさに負のスパイラルといったところでしょうか。

人手が不足していれば嘘の募集をしてでも人を派遣する派遣会社も

嘘の募集

派遣会社に紹介された仕事内容と、派遣先の実際の仕事内容が全然ちがうということもよくあります。

例えば、お菓子作りのアシスタントという募集が、フタを開けてみたら食品加工工場でライン工だった、なんてことはよくあります。

未経験歓迎!丁寧な研修があります!と書いてあったけど、いざ派遣先に行ってみて「未経験です」と言ったら「は?」という顔をされて、案の定できない仕事をムリヤリやらされるなんてこともあります。

このような、派遣先の「こんな人を派遣して欲しい」という希望と、実際に派遣される人材のミスマッチは珍しいことではありません。

派遣会社は、人手が不足している派遣先にひとりでも多くの派遣社員をねじ込みたいので、時には嘘の募集を垂れ流してでも働き手を集めようとします。

派遣社員は、派遣会社の嘘の被害者であると同時に、派遣会社の尻拭いをしなくてはいけないのです。

SNSや掲示板サイトにもあふれる派遣社員の不満

SNS

派遣切りって言葉を見て、あのまま残ってたら次は俺が切られてたんだろうなって思った。仲がよかったおばちゃんは切られ、次は俺なんだって毎日思ってた。長くいた業界だったけど、適正薄かったし、最後の職場は陰口と不倫が横行してたし、切られたおばちゃんはいじめの標的にされてて、次は俺にきた。

今年、請負で勤務していた女性が自殺した事件がありました。ニュースで知った事件ですが。

客先の上司に、自宅で寝るなと、会社で寝泊まりをさせ、もちろんお風呂も布団もなく、お風呂はトイレの水で体を拭き、床にタオルを敷いて寝ていたそうです。寝れたらまだよく、夜中も寝ないように客先の上司のラインに「起きています」そう5分おきに送るよう、強制されていたそうです。

そして自殺。

私たちが働いている環境、まさにです。私も似たような経験があります。

私の仕事、モノづくりの現場の声です。

知り合いに自殺を決行した人がいます。死には至りませんでしたが衝撃でした。

次は良い職場だといいね、だとか言われても、何も知らないから、そういう無責任な事が言えるんだ!そう思ってしまいます。

引用:https://hasunoha.jp/questions/31260

例えば、台車で重いものを運ぶときは、いつも派遣がやらされます。

暇している社員がいても、派遣の仕事です。

社員は横についているだけで、派遣が台車をころがします。

ようするに、雑用は全て派遣の仕事で、茶碗を洗うのもいつも派遣、

社員は一度も洗ったことがありません。

例えばポットの中が汚いから洗浄しろといいます。

自分はやらないくせに、文句ばかりいいます。

また、派遣にアルカリ水を他の部署から汲んでこさせて、

その水で社員は自分専用のお茶を作り、自分だけで飲んでいます。

そして、「何でもやらなくてはならなくて派遣は大変ねえ」と言います。

引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1110344506

最近働いていた会社では派遣社員は食堂を使えませんでした。

また、更衣室は空調室に簡易的なロッカーがあり、そこで着替えをしていました。

引用:https://girlschannel.net/topics/1530361/

それでも働かなきゃいけないあなたがするべきこと

派遣労働

派遣社員の立場の弱さにつけこんで、派遣社員をいじめる企業は、悲しいことに多く存在します。

ここまでご紹介したように、多くの派遣社員が苦しみ悩んでいます。

派遣社員は決して理不尽な仕打ちを受けていいわけではありません。

派遣社員だからこそ認められる権利や立場もありますし、派遣社員を守るための法整備も進んでいます。

にも関わらず、派遣社員を理不尽に扱う理解のない人間は少なからず存在します。

あなたにできることは、そのような人間を避けるために必要な知識を身に着け、自分の身を守ることです。

良い派遣会社の選び方

派遣会社

「派遣会社がたくさんあって、どこがいいのかよくわからない…」

「結局、派遣先で働くから、派遣会社はどこを選んでも同じでは?」

このように思われる方も多いかと思いますが、派遣会社は派遣社員にとって雇用主です。

変な派遣会社を選んでしまうと、給与が適切に支払われなかったり、営業マンが何もしてくれなかったり、ハードな仕事しか紹介されないといったことになりかねません。

良い派遣会社かどうかは、ある程度見分けることができるので、その方法をご紹介します。

派遣の求人サイトに記載されている求人内容を細かく見る

求人内容の記載は、求職者に対して派遣会社が情報を与えるためのものです。

これがわかりやすく、配慮されたものであれば、信頼できる派遣会社である可能性は高いでしょう。

逆にわかりづらく、あいまいな内容であれば、派遣先が決まった後に仕事を丸投げされ、やりながら覚えろというスタンスで雑に扱われるのは容易に想像できます。

見るべきポイントは以下の3つです。

  1. 未経験OKと書かれた案件の仕事内容がわかりやすい
  2. 対象となる方の欄が具体的に記載されている
  3. 職場環境について詳しく記載されている

未経験OKにも関わらず、仕事の内容が想像できないような、あいまいな求人はNGです。

例えば、「得意先の営業」とだけ書いてあっても、何をどのように営業するのか全くわかりません。

「担当エリア内の得意先にある機材を確認し、追加プランを提案する営業」くらいまで書いてあると、どのような営業をするのか、イメージがつきますよね。

たまに、未経験OKと書いているにも関わらず、その下に「経験者のみ」と書いてあることがありますので注意してください。

これは明らかな矛盾なのですが、今は求職者が「未経験OK」の求人を検索することが多いので、検索に引っかかるためだけに未経験OKのアイコンを付けているに過ぎません。

同様に、対象となる方や職場環境の欄も、応募者が派遣先でミスマッチを感じないように設けられている項目なので、そこに具体的でないことや嘘が書いてあるのは不誠実ですよね。

できるだけ大きな派遣会社を選ぶ

大きい派遣会社は多くの求人案件を持っていることが多く、より安心して派遣登録することができます。

小さな派遣会社ほど、クライアントを取り付けるために安価で案件を引き受けたり、人手が不足しがちなハード求人を引き受けることが多い傾向があるので、避けたほうが無難です。

良い派遣先の選び方

派遣先の選び方

良い派遣会社に登録しても、派遣先とのミスマッチがあっては意味がありません。

自分に合った派遣先を選ぶのが1番なのですが、最低限着目しておきたいポイントは4つあります。

  1. 教育体制が整っているか
  2. 正社員との業務区別があるか
  3. 労働時間の管理や有給休暇の取得状況
  4. 自分の年齢層が多いか

派遣先の教育体制

教育体制が整っているということは、派遣先で自分が何を求められていおり、自分の役割が何なのか明確ということです。

つまり、それだけ働きやすい環境である可能性が高いのです。

求人内容を見て、教育体制が整っているかどうかを確認しておきましょう。

「仕事をていねいに教えてもらえると思っているのか?それは甘えでは?」

という声が聞こえてきそうですが、そんなことはありませんね。

派遣社員を受け入れるのであれば、派遣社員が最大のパフォーマンスを発揮できるように、しくみを整えておくのは当然のこと。

雇用期間の定められた派遣社員の自発性に頼るしかない企業であれば働く価値はありません。

正社員との業務区別

契約社員である以上は、あなたがすべき仕事は契約書に書いてあります。

正社員との区別があいまいだったり、そもそも業務内容があいまいな場合は注意が必要です。

例えば、「付随する事務処理」「その他全般」といった表現は、あいまいな表現ですよね。

きつい仕事を不要に押し付けられてしまう可能性もあるので、十分に注意しましょう。

労働時間の管理や有給休暇の取得状況

労働基準法によるところの、労働時間のルールは当然、派遣社員に対しても有効です。

つまり、1日あたりの労働時間は8時間まで。

残業をした場合は残業代を支払う必要がありますし、6ヶ月以上勤務すれば有給休暇も取得することができます。

派遣社員の残業は、そもそも派遣先が決めることではなく、雇用主である派遣会社に申請し、承認を得るものです。

派遣社員の残業について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

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『派遣社員は残業してもいいの?』を分かりやすく解説。

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職場の年齢層

一見そこまで重要なことに見えないかもしれませんが、職場で自分が浮いているように感じてしまうと、居づらく感じてしまう可能性があります。

特に中高年の方が若い組織に入ると、自分よりはるかに年下の上司からいろいろ指摘されたりすることもあり、結構ツラいかもしれません。

何か悩みを抱えたときも、職場に都市が近い人がいないとなかなか相談しづらいかと思いますので、なるべく自分の年齢層に合った派遣先を選びましょう。

法律による後押し

法律

弱い立場になってしまいがちな派遣社員を守るための法整備も進んでいます。

派遣法をご存知でしょうか?

派遣法とは、正社員と比べて不安定な雇用条件の派遣社員が、不利にならないように保護する法律です。

派遣法は、1986年に施行されてから、時代に合わせて改正が重ねられてきました。

派遣法改正の歴史

1986年 労働者派遣法施行

1996年改正 派遣対象業務の拡大

1999年改正 派遣対象業務の一部自由化

2000年改正 紹介予定派遣の解禁

2004年改正 派遣期間制限の緩和

2006年改正 医療関係業務の一部で派遣解禁

2007年改正 製造派遣の派遣期間制限緩和

2012年改正 派遣社員の権利保護が目的に

2015年改正 雇用安定化措置・キャリアアップ措置の追加

2020年派遣法改正のポイント

「働き方改革」の一環として、2020年4月1日に派遣法もまた改正されています。

改正の目的は「同一労働同一賃金」を実現することであると言われていて、派遣社員と派遣先の正社員との賃金格差をなくすための改正となっています。

具体的には以下の内容が盛り込まれています。

  • 派遣社員の賃金決定方法の厳格化
  • 派遣先から派遣会社への情報提供の義務付け
  • 派遣会社から派遣社員への説明義務付け

このような背景により、派遣社員の賃金がしっかりと守られるように変化していくことが予想されますね。

もちろん辞めることも視野に入れて

派遣の退職

「派遣会社の選び方や、派遣先の選び方はわかったけど、今ひどい目にあっている人はどうしたらいいの?」

という方もいるでしょう。

たしかに、いくら法整備が進んだところで、派遣社員をいじめる人間が減るわけではないかもしれません。

ただし、今の派遣先もしくは派遣会社を辞めて、新しい派遣会社や派遣会社を探すことで状況が一気に改善することは大いにありえます。

派遣の仕事を穏便にやめる方法はこちらの記事をご覧ください。

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さいごに

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、派遣業界の闇と世間の声、良い派遣会社や派遣先の見分け方をご紹介してきました。

派遣社員だろうが正社員だろうが同じ人間。

そもそもビジネスパートナーとして、お互い尊重すべき関係ではないでしょうか。

派遣社員をの立場を軽視するなんて、ビジネスパーソンとしてのあらゆる責任を放棄しているのに等しいんです。

派遣社員に対して横行に振る舞うのは、その方が未熟な証拠です。

派遣社員はそもそも、面倒な人間関係や会社のしがらみに縛られることなく、もっと自由に気高く働いていいんです。

この記事をここまで読んでくれたあなたが、少しでも肩を軽くしてワークライフを過ごしていただけると幸いです。

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