はたホン!ライターのささき りょうです。東京の不動産営業会社に勤めて6年、パワハラに苦しんでどん底を味わいました。職場の人間関係がつらい皆さんの力に、少しでもなりたいです。
仕事で、上司や会社から理不尽な仕打ちを受け、つらい思いをしていませんか?
あなたがこの記事にたどり着いたということは、きっとあなたは今、すっごくツラい状況に置かれているんじゃないかと予想します。
この記事には、上司からのパワハラで絶望を味わったわたしの昔話と、現在同じような目にあっているかも知れないあなたにどうしても伝えしたいことをつらつらと書きました。
10分くらいでざっくり読んでいただければ、きっといまの状況に対するあなたなりの答えが見つかるはずです。
ただ、前半は私のしょうもない昔話になりますので、
「本題から入ってくれ!」という方は、ぜひこちらこちらから飛ばしていただけると幸いです!(笑)
筆者の昔話
「てめぇ〜!なんで今週アポ入ってねぇんだよ!?ふざけてんのか!?」
会社のフロア全体に聞こえるような大声で、吉川課長がわたしに怒鳴りつけました。
フロアはし〜んとしていて気まずい空気につつまれ、わたしが弱々しく返答する声も、すべてが職場の全員に聞かれているような気がしました。
わたしは大学を出た後、東京で投資用不動産の営業の仕事に就きました。
営業のわたしがやることは、
顧客リストにひたすら電話をかけまくって、投資用ワンルームマンションを売る。
というものでした。これが想像以上にキツかったんです。
営業電話をかけると、まず電話に出てもらえません。
たまに電話に出てもらえるんですが、当然うっとうしい営業電話としか思われません。
「もう二度と電話をかけてくるな!」
「迷惑だ!ふざけるな!頭おかしいのか!?」
なんて言われて電話を切られちゃうわけです。
これを毎日、朝8時からから夜9時までずっと続けます。
この仕事内容もキツかったんですが、それ以上に苦しかったのは、上司である吉川課長からの理不尽な仕打ちです。
言っていることはコロコロ変わるし、ささいなミスをしただけでも、ものすごい顔で怒鳴られました。
「てめぇ〜の電話のかけ方が悪いからうっとうしいと思われるんだろうが!ちっとは考えろ!本物のバカだな!」
なんて言われるんですね。
なので自分の電話営業のどこが悪いか、アドバイスを求めたりもしたんですが、
「知らねぇ〜って!そんなこと自分で考えろや!仕事ナメてんのか!?」
と怒鳴られるばかりでした。
かといって自分なりに試行錯誤したり勉強したりしてやってみたものの、
「電話のかけ方がわかんねぇ〜ならなんでおれに聞かねぇ〜んだよ!?耳も口もついてねぇ〜のか!?それともフザけてんのか?ああん?」
と、すごい睨まれて、机を蹴りながら否定されるばかりでした。
こんなやり取りは日常茶飯事で、特にキライだったのが毎日の終礼です。毎日の終礼では、その日の営業結果を報告しなくてはいけません。
ここで良い結果が報告できなかったら、確実にみんなの前で吊るし上げられるので、営業の社員は毎日必死に電話をかけ続けています。
「佐々木てめぇ、昨日もアポ取れてねえじゃねえかよ。なんでアポ取れてねぇ〜んだぁ!?」
「はい、すいません・・・。」とわたしが答えると、
「はいじゃねぇ〜んだよ!こっちは質問してんだろが!まともに会話もできねえのかてめぇ〜は!?なんでアポ取れてねぇのか聞いてんだよ!」
「すいませんでした。最近は会社の携帯から電話をしても電話に出てもらえないので、会社の携帯番号を検索で調べたところ、迷惑電話というクチコミが多く寄せられていました。それが原因でおそらく・・・」
「誰がゴチャゴチャ言い訳しろっつたんだよ!サボってたんじゃねぇ〜のかよ!お前、明日もアポ取れなかったらタダじゃおかねぇ〜からな!」
とまあ、こんな感じのやり取りをして終わります。これも毎日続きます。
終礼のほかには、不定期に吉川課長から頼まれる資料作りもイヤでした。
投資用不動産の契約にあたって、契約書や物件の資料を作る必要があります。
しかし、この作り方にルールがなく、だいたい吉川課長から
「おい佐々木、昨日の客の資料作っといて、今日中。よろしく。」
と突然言われます。
必要な資料を吉川課長に聞いて確認しようとすると、自分で考えろと言われるだけなので、自分なりに精一杯考えて資料を作って提出するわけです。すると、
「おい佐々木ぃ〜!誰がこんな資料作れっつったんだよ!?作り直してこい!」
と修正を求められるんですね。
ですが、具体的にどこをどう直せだなんて言われるはずがありません。
吉川課長自身しか知らない理想形の資料をノーヒントで探りながら、資料提出しては突き返され……といった不毛なキャッチボールを永遠と繰り返します。
最終的には期日が近くなって吉川課長が根負けして、
「あぁ〜もうめんどくせぇからこれでいいわ!お前いつまでたってもこんな簡単なこともできねぇな!」
と捨てゼリフを吐いてキャッチボールは終わります。
地獄のような日々でした。
残業時間は月100時間以上は当たり前、お客さんからも上司からも罵声を浴びせられ続ける日々。首をくくるためにネクタイを天井に結びつけたことも何度かありました。(今考えるとかなりヤバいですね。)
そんな日々は、ある日突然終わりを告げました。
わたしは出勤途中の電車で突然意識を失って倒れてしまったのです。
すぐに救急車で病院に運ばれたんですが、しばらくゆっくり休む必要があるとのことで、実家の山形で療養することになりました。
ムリもありませんでした。半年前から食事をすべて戻すようになってしまい、夜も寝れず、体重は15キロも落ちてしまっていました。病院ではうつ病と診断されました。
わたしのそんな姿を見て実家の父と母はよほどショックを受けていたようで、泣きながら
「頼むからその会社は辞めてくれ。」
と懇願され、わたしは6年間勤めたその会社を辞めることを決意しました。
そして、わたしはこうして、無事にうつ病も回復して転職し、今の仕事をしているわけです。
【たたかう・たえる・にげる】あなたはどうする?
取るに足らないわたしの昔話を読んでくれてありがとうございます。
目次からここまで飛んできた方も、ここから先を読んでくれたら嬉しいです(笑)
さて、ここまでわたしの体験談(ほぼ事実)をご覧いただきましたが、みなさんの今おかれている状況はいかがでしょうか。もしかしたら、
「そこまで激しくはないかな?でも理不尽は感じてるよ!つらいよ!」
「わたしの現状はもっとやばい。毎日しにたい。」
と、さまざまな方がいるんじゃないかな?と思ってます。
そんなあなたの現状を変える方法って、
- 理不尽な会社や上司に立ち向かう
- こころの痛みを少しでも和らげて耐える
- 会社から去る
この3つのどれかを選ぶしかないと思うんですよね。
でもこれがなかなか、考えても考えても何がなんだかわからなくなってくる。
「立ち向かうのって、わがままなのかな…」
「気にするなって言われても、みんなの視線が…」
「逃げるのって根性なしなのかな…」
こんな考えが頭の中をぐるぐる回って、気づいたら次の日の朝がやってくるわけなんですね。本当にツラいんです。少なくともわたしはそうでした。
なのでここからは、あなたがたたかうのか、たえるのか、それともにげるのか、ちゃんと納得のいく答えが見つかるように、
- あなたの置かれている状況
- あなたに理不尽をはたらく相手
- それぞれの選択がもたらす未来
を、いったん冷静になって一緒に考えていきましょう。
あなたの感じる理不尽は果たしてわがままなのか
まず、あなたがおかれている状況について考えていきましょう。
はたホン!編集部では、仕事の人間関係で悩む多くの方にご協力いただいて、「会社や上司を理不尽に感じるのはどのようなときか?」という声をまとめました。
理不尽に感じること
- 言っていることがコロコロ変わる
- 面倒な仕事を丸投げされる
- 自分の手柄を横取りされる
- 逆に失敗はなすりつけられる
- 機嫌が悪いと怒鳴り散らす
- 人によって態度が違う
- 意見を言っても「これが会社のルール」
どうでしょう?心当たりはあるでしょうか?
もちろん、上司が必要な指導をしているだけなのに、部下が未熟ゆえに理不尽と感じてしまうこともありますが、
もし、あなたの状況がこれに当てはまるのであれば、決してあなたがわがままなわけじゃなくて、きっと多くの方があなたの状況を理不尽だと感じるでしょう。中には、
「もしかしたら、わたしが受けているのってパワハラなんじゃ…」
という方も多いかも知れませんね。
ちなみにこの記事の下の方には、厚生労働省によるパワハラの定義のリンクを用意しておきので、気になった方は参考にしてみてくださいね。
理不尽な上司のこころの中
程度によってはどう考えてもパワハラでしかないような、会社や上司からの理不尽な仕打ち。
その原因は、あなたが未熟だからではなく、理不尽な上司のこころの中に原因ある場合がほとんどです。
あなたに理不尽をはたらく相手のこころの中はこんな感じ。
理不尽な上司のこころの中
- 自分を絶対的に正しいと思っている
- 物事を善悪・優劣の極論で考えがち
- 自分が否定されるのが怖い
- 自分が正しいので、相手が悪いと攻撃する
パワハラまがい(もしくは完全にパワハラ)な理不尽を押し付ける人には、このような特徴があるようです。言ってしまえば人として未熟なんですね。
念のため補足しますが、あなたが理不尽を感じていたら、上司はみんな人として未熟!って意味じゃないですからね!
上司だってもちろん人間なので、上手くいかなくてムキになっちゃったり、自分が言ったことを忘れちゃったりして矛盾しちゃったりもします。
だけど、否定ばかりで肯定かぎりなくゼロ、理不尽が常態化しちゃっているなら、それは上記のような特徴が当てはまっているかも知れないです。人として尊重し合えてないならその時点で論外。
パワハラ上司も病気で被害者のようなもの
なぜこのように人として未熟なまま大人になってしまうのか?というと、その方が育ってきた環境や、周囲の人間関係の影響を受けてそうなっちゃうことが多いみたいです。
そんな上司もまた、こころの病をかかえている被害者と言っていいかも知れません。
また、会社によっては、上司とは、部下を威圧して押さえつけるようなもの!という文化があることも。
その上司が平社員だったころは、そうやって育てられてきたのかもしれませんね。
もしそうなら、あなたが出世した場合、今度はあなた自身が、あなたの部下を地獄に落とさなきゃいけないですね。なんか酷な話ですね。
ふとした優しさも自分のため
そんな理不尽な会社や上司からも、たまに優しくされることはありませんか?
「本当はこの人はいい人なんじゃないか」
「やっぱり自分ができないから厳しくされてるだけなんじゃないか」
普段キツキツな上司がたまに優しいと、こう思ってしまいますよね。
でも残念ながら、それはたいてい上司の自己保身です。
周りから明らかな嫌がらせと思われないように、あえて優しくしているだけで、決してあなたのことを思いやってのことではないんです。
あなたが頑張っても上司の理不尽は続く
理不尽を押し付ける上司の目的は、あなたの立場を下げることによって自分の立場を上げることです。
自分がやっていることは正しい、間違っていないという前提があるので、あなたが論理的に切り替えしても無駄です。
矛盾がある点に疑問を投げかけても「それとこれとは話は別」
あなたがめいいっぱい考えた行動でも「だからダメなんだ」
と、抽象的で納得感ゼロの超理論で返されたり、後出しジャンケンでマウントを取ったり、感情的になって怒鳴られたりします。
こりゃたまらんですね(笑)
なので、あなたが仮に、完全にスキのないパーフェクト超人になったところで、上司の理不尽は続きます。
むしろ、あなたの能力が上がれば上がるほど、その上に立つ自分はさらにスゴいという心理が働きます。
すると、あなたのちょっとしたスキを顔を真赤にして探し、大音量で騒ぎ立てます。
時には、自分に都合がいいように解釈を捻じ曲げてくるでしょう。もはやあなたが寸分の狂いもない正確な仕事をしていようが関係なく、その上司はあなたを叩きます。
あなたに自分なりの答えがみつかるように
さて、あなた自身の置かれている状況や、あなたに理不尽を押し付ける相手の気持ちが、なんとなくわかってきたでしょうか。
それらをふまえた上で、あなたが自分なりの答えを見つけられるように、
【たたかう・たえる・にげる】それぞれの選択肢はどういったものか?その先にどんな未来があるのか?
といったことについてお話していきましょう。
【たたかう】立ち向かうには覚悟が必要
理不尽を押し付ける上司や会社に痛みを与える方法です。
先に言っておくと、たたかうのはすごいエネルギー量が必要で、あまりコスパがよくありません。
というか、慰謝料や残業代などの未払い賃金が請求できる場合を除いて、あなたにメリットが無いです。
それをふまえた上で、こんな方はたたかうのもひとつの手。
- 理不尽があまりにひどくて許せない
- 相手に相応の痛みを与えて快感を得たい
- 自分が失ったものの対価を得たい
先ほど説明させてもらいましたが、理不尽な上司相手に、自分の身の潔白を証明するような反論はまったく意味がありません。
となればたたかう方法はひとつだけ。それは、政府と法律の力を借りることです。
パワハラとして認定されれば慰謝料を請求できる
あなたが会社や上司から受けている仕打ちが、パワハラとして認定された場合、相手に慰謝料を請求することができる場合があります。
パワハラとして認定されるために、1番重要なのはなんといっても証拠だそうで、裁判などでパワハラが認められない場合も、たいていは証拠不足が原因であるようです。
証拠として認められるのは、以下のようなもの。
証拠として有効なもの
- 罵声や嫌がらせの音声記録
- 言われたことやされたことの記録・日記
例えば、毎日決まったタイミングで吊し上げタイムのような時間帯があるなら、そのタイミングでスマホのボイスレコーダーを起動させておくといいでしょう。
特に日記は強力な証拠になるようで、客観的な事実として認められやすいようです。
ある程度証拠が集まったら、法律の専門家に相談します。地域によって、法テラスの制度を使って無料で相談できる場合もあるので、そこでパワハラが認められるかどうか、慰謝料を請求することができるかどうかを聞きましょう。
法テラス制度についての詳細も、下の方にリンクでまとめておきます。
実際に、会社や上司に対して慰謝料を請求する場合は、弁護士費用がかかるので注意してください。
弁護士報酬の相場はこちら。
着手金
請求額の8% (結果に関わらず払う)
報酬金
確定額の16% (慰謝料を勝ち取ったら支払う)
未払いの残業代も請求できるかも
また、違法な残業や休日出勤が繰り返されている場合、未払いの残業代も請求できる可能性があります。
日記に、日々の勤怠状況を正確に記録しておきましょう。
記録しておくのは、タイムカードを押した時間ではなく、あなたが仕事した時間です。
時事が終わっていないにも関わらずタイムカードを切らされて、その後仕事をしている(させられている)のは完全に真っ黒です。未払い賃金を請求できる可能性が結構高いようなので、ちゃんと実際に働いた時間を記録してください。
たたかいの先にあるもの
慰謝料が認められたら、あなたの傷ついた心も少しは癒えるかも知れません。あなたを苦しめてきた上司も当然、会社から処罰されるでしょう。
もしかしたら労働環境が是正されて、あなたは同僚の方たちからとても感謝されるかもしれません。
しかし、弁護士への相談はお金がかかりますし、証拠を集めるのだって楽じゃありません。すんごくエネルギーが必要なんです。
そのくせ、訴訟に負けたら、結局は何も得られず、会社に居られなくなるだけの可能性だってあります。
世知辛いもんですね。だから、必ずしもやられたらやり返す必要はないことだってあるんじゃないでしょうか。
あなたをさんざん苦しめた上司が、平々凡々と生活しているのはめちゃめちゃムカつくかもしれません。
ただ、それにやり返すために、上司と同じような人間になろうとはしていないか?この1点だけ、自問自答してみて欲しいです。(そうじゃなくて、それでもたたかうなら、もちろん応援します!)
【こらえる】少しでも気を楽にするように
少し考え方や対応の仕方を変えて、あなたにかかるストレスを軽減する方法ですね。
- 会社のことは好き
- 仕事内容は自分に会っている
もしあなたが、このようにお考えなら、少し気の持ちようを変えて、ストレスを軽減するのもアリです。
哀れみのこころを持って接する
先にお伝えしたように、あなたに理不尽を突きつけ、優劣をつけて安心する上司はもはや病気です。可哀想な人なんです。
そう思って上司の理不尽を聞くと、なんだか気持ちにゆとりができてきませんか?(もしそう思えるならすごいうらやましいです。なんて器の大きい人間なんだ・・・!)
パワハラまがいな扱いを受けているなら、あなたに問題があって理不尽を言われるわけではないので、逆に相手を許す気持ちで、理不尽な要求を受け止めてあげましょう。あなたは立派な人です。
仲間をつくる
あなたが受けている理不尽の数々を、あなたの同僚は見ています。見て見ぬふりをしているわけではありません。みんな自分の身を守るので精一杯なんです。
なので、同僚や先輩、誰でも構いません、悩みをぶつけてみてはいかがでしょうか。意外とものすごい共感を示してくれるものです。
同じツラさを共有できる仲間がいるってだけで、すごい気持ちが楽になりますよ。(わたしのTwitterにDMでご相談いただいても大丈夫ですから!)
Follow @ryohatahon
自分の成長につなげる
あなたが言われてイヤだったことは、
「こういう言い方をすればイヤじゃないかも」
「これは理不尽に感じたから、こういう時はまずいったん、相手の考えを聞くべきかも」
といった具合に、理不尽な上司を反面教師にして自分の成長につなげましょう。
あなたが将来人の上に立つものとして、信用される人になる方法を学ぶチャンスでもあるんです。(この考えができる人もすごく尊敬。)
こらえた先にあるもの
あなたの器の大きさに、きっと色んな方がついてくるでしょう。部下を持つようになったら、きっと信頼される上司になることは間違いありません。
ただし、いくら考え方を変えても、どうしようもなくストレスは溜まっていくものです。
場合によっては、取り返しのつかないことになってしまうこともあります。本当にひとごとじゃないです。あくまで、あなたがその会社に居続けたい、仕事自体にやりがいを感じるというのなら、こらえるという選択をしてもいいんじゃないでしょうか。
【にげる】1度病んだ心はなかなか治りません
仕事を辞めるという選択肢ですね。
うつ病と診断された方は休職という手段もありますが、こちらは別の記事で詳しく解説したので、それも下の方にリンクを用意しておきます。
それはさておき、転職にはいろいろな不安やリスクがあるので、無責任に「転職しちゃいなよ!」なんておすすめするつもりはありません。ただし、
- 仕事の内容もあまり好きになれないかもしれない
- たたかうのもこらえるのも自信がない
- もうだいぶムリ。しんどい。
こう思っている方は、もう逃げちゃっても良いんじゃない?と思います。
転職先は意外にあっさり見つかる
「転職しても同じような上司がいるかもしれない…」
「根性がないって思われたら、転職もうまくいかないかも…」
わたしはなかなか逃げることができなかった人間なので、そんな不安な気持ちが痛すぎるほどよくわかります(笑)
でも、あなたが逃げ出したいと思うほどの理不尽な状況なら、さすがにもっとまともな環境で働くことはできますよ、絶対。
今のご時世、人手不足に悩む会社もありますし、理不尽な仕打ちに耐えて頑張ってきたあなたなら、ちょっと本気を出せば、いい会社になんていくらでも入れる。
苦痛の日々を終わらせて、前向きにゆっくり考えれば、あなたが不安に思っているのとは裏腹にあっさりと転職先は見つかります。
でも会社を選ぶときは慎重にね。(笑)
耐えるのが美徳は過去の産物
日本って、ツラいときも耐えるのがエライ、かっこいい。
という文化が根づいていることが多いので、そのせいでどうしても転職に負の感情を抱いてしまう方が多いです。
でも、フタを開けてみると、今ってもうそんな時代じゃないんです。色んなキャリアを経験しているって評価してくれる会社もたくさんあるし、イヤなことを黙って耐えていれば自然と給料が上がっていくわけでもないですよね?
だったら、あなたがより前向きに頑張りたいって思える環境にいたほうが、間違いなく成長できるはず。
耐えるのが評価される時代は終わったんです。
にげた先にあるもの
あなたのいろんなものを守ることができます。
理不尽な会社や上司のもとで、しんどい思いをしながら働き続けるのって、失うものがすんごい多いと思うんですよね。
職場で見せしめのように怒鳴られたりしたら、あなたのプライドだって傷つくでしょうし、果てしなく長時間の残業を強いられてるなら、あなたが将来活躍する機会だって失っているんです。納得いかない無駄なやらされ仕事で、成長できるはずないですからね。
命だって失うこともあるんです。これは大げさじゃありません。
「自分に限って、流石にそこまでは…」
って思うかも知れませんが、うつ病はちょっとしたきっかけで突然やってきて、そうなったらもう今までの思考回路に戻すことはできません。現にわたしがそうでした。
わたしだって元々は我慢強いなんて言われてたんです。高校時代はかなりキツめの運動部で頑張ってましたし、三者面談とかでも先生から「りょうくんはとても根性があって…」って言われてたんですよ。
にもかかわらず、気づいたらネクタイを天井に結びつけて、
「ここに首をかければ楽になれるかも…」
なんて考えてたんです。思い出すだけで怖すぎます。
でも、早く逃げ出してしまえば、あなたはあらゆるものを失わずに済みます。逃げ出すのも勇気です。
きっと役に立つリンク
ここまでにお話ししてきた、役に立つリンク先をまとめておきます。(すべて別ウインドウで開きます。)
どっこからがパワハラ?の判断に役立ちます。
無料で法律相談するにはこちらから。(でもまずは証拠集めをね!)
違法残業の賃金請求は弁護士で、労働環境の是正はこっち。
パワハラとのたたかいかたを詳しく知りたいなら。
うつ病と診断されて休職するときに補償をもらう方法。
波風を立てず、円満に退職するための記事。
さいごに
こんなわたしの黒歴史まじりの記事を、ここまで読んでくれてありがとうございます。
あなたがこれからどうするか、ちょっとでもヒントになることがあったでしょうか。
ここまでいろいろお話しさせていただきましたが、さいごにわたしが1番お伝えしたいことを少しお話しさせていただきます。
会社や上司から理不尽な扱いを受けていると、すごい気分が落ちちゃって、
「自分なんて本当はいないほうが良いんじゃないか。」
なんて気持ちになっちゃう方が多いと思うんです。そんな方に全力でお伝えしたいのが、
絶対、そんなことないって!
ということです。あなたの味方になってくれる人は絶対いますし、あなたを必要とする人だってめちゃくちゃたくさんいます。
だから、ツライならあんまり我慢しちゃダメですよ。死んじゃいますって。
たたかうとしても、こらえるとしても、にげるとしても、あなたの大切な人はみんな理解してくれます。
だからあなたがつぶれちゃう前に、勇気を出して何か行動してみませんか?
そして、もしかしたらこの記事をご覧の方には、一緒に働いている仲間がツラそうにしているという方もいるかもしれないですね。
もしその心当たりが少しでもあるなら、ぜひ声をかけてあげて、なんかツラそうだねって、言ってあげてください。その人、きっとあなたのその言葉を待ってます。
以上です。どうかあなたが数か月後に、笑顔で仕事に行けてますように。
ささき りょう